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初心者こそクロモリに乗ってほしい!

ロードバイクのフレーム素材には色々な種類があります。

ハイテン、クロモリ、アルミ、チタン、カーボン、木材などさまざまです。

フレーム素材による乗り味はさまざまで、それぞれに特色があります。

色々あります、色々ありますがレースをしないならクロモリがおすすめです!

というわけでまずはフレーム素材の説明をしてゆきましょう!

フレームって何でできているの?

ロードバイクのフレームにはいろいろな種類の素材が使用されています。

ロードバイクの初期の頃はハイテンという金属が使われていましたし、最近はカーボンが猛威を奮っています。

では使用されている素材を見てゆきましょう。

  • ハイテン
  • クロモリ
  • アルミ
  • チタン
  • カーボン
  • その他

ハイテン

ロードバイクの初期も初期はハイテンという金属が使われていました。

正式名称は「ハイテンション鋼材」といいます。

その名の通り、硬くて頑丈でそれまでの鉄パイプより軽いというものでした。

その為、初期のハイテンパイプを使用したロードバイクやランドナーは質が高いです。

しかし、のちにクロモリパイプが使用されるようになると価格を抑えるためにハイテンパイプが使用されるようになり品質が下がります。

もしハイテンフレームを買うなら古いものほど丁寧な作りになります。

しかしながら、硬くて重いのでコレクターズアイテムのような気がします。

現在はシティサイクルや安い見た目だけの自転車に使用されます。

クロモリ

Bianchiのクロモリロード

クロモリフレームは長らくロードバイク界を支配していたフレーム素材です。

正式名称は「クロムモリブデン鋼(CrMo)」です。クロムとモリブデンの合金で高い剛性と強度を誇ります。

その為ハイテンより軽くする事ができました。

クロモリフレームの特製はその乗り味の優しさにあります。

優しさというと抽象的ですので、走行時の衝撃吸収力と踏み込んだ時の後押しが他のフレーム素材には無い乗り心地をしています。

そのフレーム特性から、どちらかというと長距離に向いていますが平坦でも問題ありません。

レースから日常使いまで幅広く活用できます。

現在でもクロモリフレームは新たに製作されています。

今野製作所 CHERUBIM http://www.cherubim.jp/

アルミ

現在ロードレース界においての2大派閥の一つがアルミフレームです。

踏み込んだ力を余す事なく前進する力にかえてくれます。

そのようなアルミフレームですが一口にアルミフレームと言っても実は2種類あります。

ヘッド規格がインテグラル前か後かという簡単な分類です。

Panasonic PTA-1500  1980年代 このフレームはめちゃくちゃ軽いがとにかく固い

ヘッド規格が1インチスレッドヘッドの時代はアルミの細い鋼管を使用し、溶接ではなく接着材でくっつけていました。

この時代のフレームは軽さのみを追求して作られている為、フレームはガチガチです。

また、現在では使用できない薬品が使用されていますのでこのタイプのフレームはもう作れません。

有名なメーカーはイタリアのAranやパナソニックでしょう。

その後、インテグラルヘッドの時代が訪れたことによって大きく変わります。

Scott Speed Star2013 パイプが太くなっているのが見て取れます

インテグラルヘッド化したことによりヘッドパーツがヘッドチューブ内部に収められるようになりました。

その為ヘッドチューブは太くなり、そこへ溶接するパイプも太くする事が可能となったのです。

今までのアルミフレームが苦手としていた力の分散ができるようになりました。

今ではカーボンやクロモリよりかはたしかに固いですが、「乗りたくない」ほどではありません。

アルミが有名なメーカーはCannondaleやSpecializedです。

チタン

Panasonicのチタンフレーム

チタンフレームは軽くてしなるという理想のフレーム素材の一つといえます。

さらに言えば錆びにくいという性質まで持ち合わせています。

しかし、あまり見かけませんよね。

実はネックが2点あります。

高価である点と、加工が困難である点です。

その2点がネックでカーボンとアルミに新素材の座を奪われたと言っても過言では無いでしょう。

しかしその乗り心地は素晴らしいようで、高級車としての立場を確立しています。

チタンフレームで有名なメーカーはDE ROSAやPanasonicです。

DE ROSAやPanasonicはオーダーのみの完全受注生産となっております。

カーボン

DEDACCIAIのカーボンモノコックフレーム

2021年現在プロのロードレース界において、フレーム素材の反半数以上を占めるのがカーボンです。

その特性は軽さと加工のしやすさ、そして加工次第では硬くも柔らかくもできるという点にあります。

また加工のしやすさから、UCIの「ダイヤモンドフレームに限る」という規則以前は色々な形状のロードバイクが誕生しました。

カーボンフレームもアルミと同時期から存在していました。

歴史を分けると、3つに区分できます。

  1. スレッドヘッド時代(1980年代〜1990年前半)
  2. 空力フレーム時代 (1990年代後半〜2000年)
  3. UCIによる規制以降 (2000年〜現在)
  4. 2022年UCI規制の緩和?

①はアルミフレームとほぼ同じです。カーボンパイプはあくまでもクロモリパイプの代用品でしかありませんでした。ヘッドパーツにヘッドチューブを合わせていました。LOOKなどが有名です。

②はインテグラルヘッドの登場により、ヘッド規格に合わせてヘッドチューブを細くする必要がなくなりました。

そこから自由なフレーム設計が始まります。空力フレームという今までの形状にとらわれないフレームも数多く誕生しました。

③2000年にUCIによってフレーム形状はダイヤモンド形状に限るとされましたので見慣れたロードバイクの形に戻りました。

④まだ確実では無いのですが2022年にUCiの規制が緩和されるという情報が出回っています。

これが実現されるとロードバイクの形状が変わる可能性があります。

色々書きましたが現在では、軽さや剛性、加工の容易さ、素材の安さからカーボンはロードバイクとってなくてはならない素材となっています。

レース機材の素材としては申し分ありません。

カーボンフレームはいまや大手メーカーはほぼ作っています。

しかしながらカーボンフレームを自社生産しているメーカーはごく僅かです。

代表的なメーカーはGIANTやTREK、TIMEくらいでしょうか?

その他

竹自転車 大阪の工房GERWORKS様

カーボン素材は炭素繊維をエポキシで固めたものです。

その為竹を素材としてエポキシで固めたフレームやマホガニーを使用したフレームも存在しています。

その乗り味はカーボンよりしなり、アルミより軽いという良いところどりのフレームです。

またこのGERWORKS様では漆塗りや螺鈿をあしらった大変美しいフレームやステムを販売しています。

ステンレス

ステンレスを使用したフレームもあります。

ステンレスは錆びにくく剛性が高いという特徴があります。

それ以外では特に今まであげてきたフレーム素材と比較して抜きん出ているものがないのであまり見かけません。

剛性が高い為一部では需要もありますが、どうしてもコレクターズアイテムという感を拭いきれません。

しかしながら、見た目の美しさには一見の価値ありです。

マンガンモリブデン鋼

レイノルズ531や631が有名ですね。

クロムの代わりにマンガンを使用した合金になります。

第二次大戦中にも使用された531はのちにマンガンの含有比率を高めた631になります。

イギリス時代のラレーが使用していました。現在は別物だとお考えください。

フレーム素材はいっぱいある!

フレーム素材は色々あります。レースを前提にするならカーボンかアルミが一番でしょう。

しかし、カーボンやアルミのフレームはレース向けに作られ過ぎているのです。

その為、普段軽く走るやのんびり走るということにはあまり向きません。

自分がどのような乗り方をしたいのか考えてフレーム素材を選びましょう。

おすすめはやっぱりクロモリ!

のんびり走ったり、長距離を楽に走ったり、ちょっとおしゃれに決めてみたり

そんな風に色々な乗り方ができます。

ロードバイクを買ったからと無理して走らなくても良いのです。

のんびり走るのもまた良しです。

皆さんも自分にとっての最高の一台をみつけてみてください。

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