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1960年代の東叡ランドナーをレストアする!その1

TVの放送も無事に終わった2月某日、一本の電話を頂戴しました。

「1960年代の東叡のランドナーがもう30年近く整備もせずに置いてある。

また乗れるようにできるだろうか?」

およそこのような内容の電話をいただきました。

大変光栄なご依頼である。謹んで拝命いたします。

引き取りに伺いました

まずは修理するために店に持って帰らなければなりません。

ご自宅へ伺い自転車を見させていただきました。

写真は店で撮影しました。

汚れは目立ちますが意外と状態は悪くないような気がします。

聞けば、30年ほど前に近所の自転車屋さんで軽く錆落としをしてもらったようです。

いざバラして行きます

兎にも角にも、綺麗にするためには分解しなければなりません。

バラして行きましょう。

MAFACのセンタープルブレーキです。

チドリはワイヤーの抜き溝の無い初期のタイプのものでした。

それにしても汚れがひどいですね。

当時のランドナーの多くがリアにダイナモを配置していました。

そして、フロントライトまで配線を持ってくる訳なのですが当然の事ながら

配線は外から見えない方がかっこいい訳です。

その為、良いランドナーなどの配線はフェンダーやパイプの中を通ることとなります。

このランドナーは配線がキャリーのパイプの中を通り、ボルト穴からフェンダーへと抜けていました。

ちなみにライトはソービッツ、ダイナモはジョス(JOS)でした。

当時でも一級品です。

フェンダーを外すだけで一苦労

先ほど配線はなるべく隠すと書きましたが、フェンダーを通った配線がどこへ向かうかというと

コラムの中へと向かいます。

そして電気はヘッドの中の誘導に従いダウンチューブの方へと流れて行きます。

上の写真はある程度磨いてからのものになりますが、作りが本当に丁寧です。

フェンダーが外れたらブレーキを外します

キャリーの受けがブレーキの固定ボルトと一体化していました。

写真撮るの忘れていましたがとりあえず付属品はほぼ外せました。

各部品をきれいにして行きます

まずはプロダイ(Sugino Pro Dynamic)にTAのチェーンリングです。

クランクへの固定が5本留めで、アームが6アームです。

TAの48tと42t、そしてSugino32tです。

前後ディレーラーとWレバーはユーレー(Huret)のルクスでした。

最上級モデルですね。

しかもFDは直付け使用です。

前後ブレーキはMafacのセンタープルブレーキです。

写真上は磨く前、二枚目は磨き後です。

ちなみに、ブレーキシューもMafac純正でした。

このチドリはワイヤー抜き用の溝がない初期タイプです。

これはワイヤーを張る時難しそうですね。

次回予告

ついにカンパレコードのハブ、BB、ストロングライトのヘッド分解に挑むを!お送りいたします。

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