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9.122021
ホイール規格ってなに?
自転車を構成する要素として重要なホイールですが、その規格は色々あります。
そして、ホイールサイズはそのままフレームの規格サイズを示します。
自転車のフレームによって適合するホイールサイズは異なってくる為です。
今回はそんな数多くあるホイールを見ていきましょう。
目次
ホイールを構成するもの
ホイールは以下の4種類のパーツからなります
- リム
- スポーク
- ニップル
- ハブ
リム
リムとはホイール外周の円を描く部品です。基本的に金属製かカーボン製*で、このリムにタイヤをくっつけて使用します。
*すごく稀少ですが木製のリムも存在します。
スポーク
リムとハブを繋ぐ部品です。細い針金状の部品を組み合わせ強度をあげたり、衝撃を吸収しやすいように組みます。
実は下から支えるのでは無く、張力により上から引っ張る力によってホイールの形を維持しています。スポークはハブから全周に伸ばします。
フレームに組み付けられたホイールは地面に近い方を下、空に近い方を上とします。
ただ展示する場合は、ロゴのステッカーが下でエアのバルブが上にきます。
ニップル
スポークとリムを繋ぐ部品です。スポークの先端はねじ切りがしてあります。その先端のネジの先につけるのがこの部品です。ネジの締め具合によってスポークの張り具合を調整します。
ハブ
ホイールの中心部品です。この部品が唯一の直接回る部分になります。この部分の回転で乗り味が大きく変わったり、また見た目にも大きく関わってきます。何種類かサイズの規格がありますが今回は説明しません。
これらを使用し組み上げたものがホイールと呼ばれるものです。このホイールにタイヤとチューブをつけて走行します。
そして、工場で機械によって組まれたものを完組ホイール、職人さんが手で組んだものを手組みホイールと呼びます。
1990年代ごろまでは手組みの方が良いと言われていましたが、最近は完組の方が良い*と言われています。
*(あくまでもレースを前提にした場合)
ロードバイク
- 700c
- 650c
MTB
- 24inch
- 26inch
- 27inch
- 27,5inch
- 29inch
ロードバイクのホイール規格は基本2種類!
ロードバイク界の99%を支配する700c
ロードバイクを買おうとお店屋さんに行くと700cばかりです。
700cとはホイールにタイヤをつけた時、外径が700mmくらいになるホイールのことを示します。
絶滅危惧種の650c
今やメーカーの新車ではまず見かけませんが650cというホイール規格があります。
700cと同じくタイヤを装着した際の外径が650mmくらいになるホイールのことです。
ビンテージのフレームやビルダーさんに頼めば使用可能です。
実は身長が165cm以下の方は650cサイズのフレームの方が乗りやすい可能性があります。
なぜ650cのフレームは消えたの?
前の段落でも書きましたが、日本人の体格で行くと650c規格の方がロードバイクに乗りやすい可能性があります。
しかし実際問題としてお店に並んでいるロードバイクは700cばかりです。
なぜなのでしょうか?
まず第一にロードバイクの本場がヨーロッパであることが考えられます。
表を見ていただいてもわかるようにロードバイクの本場と呼ばれる各国は概ね1980年代にすでに平均身長が175cmを超え180cm近くあります。
小柄な人にはぴったりなフレームも需要がなければ生産されません。その為まずヨーロッパにて650サイズは消えました。
平均身長が高く手足の長い選手が多いです。フレームサイズも日本ではあまり見かけないXLサイズまで抑えてあります。
次に日本人の平均身長の高まりがあると考えられます。
日本人も1990年代に男子平均が170cmとなりました。体が大きくなるほど小さな650サイズのフレームは需要がなくなって行きます。
ビンテージと呼ばれるロードバイクの中に650cは稀に見られますが、成人男子の平均身長が170cmを超えた現代においては需要が少なく700cばかりの可能性があります。
また、ロードバイク競技の性質上速く走ることのできるフレームが求められます。
当然ですがタイヤ1回転での直線距離が650cのホイール、650π(約2041mm)に比べ、700cのホイール、700π(約2198mm)の方が進みます。
タイヤ1回転でだいたい15cm違ってきますので10回転で1,5mも違うことになってきます。
これは長距離を走るロードレースにおいては致命的な差と言えるかもしれません。
さらに、直進性や高速域での巡航性能、コーナリング性能は700cの方が安定していると言われています。
650cに利点はないの?
そんな”進まない”650cですが、1回転で進む距離が短い分漕ぐ力は少なく済みます。その為ロングライドや脚力の弱い方にはぴったりです。
加速も良く、空気抵抗も少なく、登りにはもってこいのホイール規格。
フレームサイズも小さくできる為小柄な方でも乗りやすい自転車にすることができます。
確かに、ロードバイクは長らく男性ユーザーが多かったですが昨今の女性ユーザーの増加に応えるためにも復活してもいい規格だとは思います。
フレームサイズの合っていない自転車に乗るのは疲れやすくしんどいものです。
そのような方はビンテージの自転車で合うサイズのフレームを探してみるのも悪くないかもしれませんね。
700c以上になる可能性はあるの?
これ以上大きくなる可能性はほぼないと言えます。
2021年現在もロードバイクは日々進化しています。油圧ディスクにスルーアクスル化、リアエンドのアップサイジングなど常に変化しています。
さらにタイヤのワイド化も進んでいる為可能性は0ではありませんが、限りなく低いと言えるでしょう。
これ以上大きくなると、車体の投影面積が増し空力抵抗が増してしまいます。
また、これ以上大きなホイールを入れるとさらにパワーが必要になります。
現在のロードレースのトレンドとして、脚をたくさん回しケイデンスをあげる乗り方の選手が多くいる以上ホイールサイズが大きくなることは少ないでしょう。
ただ、欧米の選手などで平均身長が185cm超えのような選手はもっと大きいフレームの方が乗りやすいのかもしれませんね。
MTBのホイールサイズは群雄割拠!?
MTBのホイールサイズは各メーカーが主流を作ろうと色々なサイズが出ています。特に2010年以降のリアの多段化とフロントシングル化が進んで以降は加熱ぎみでした。
24インチ
このサイズは2000年代以降はほぼ見ない規格サイズです。
1990年代までは稀にKUWAHARAなどのビルダーさんが質の高い24インチフレームのMTBを作っていましたが主流ではありませんでした。
26インチ
長らくMTBの主流ホイールサイズでしたが、MTBの技術の向上と細分化により2000年代後半から主流の座を奪われて行きます。
現在ではほぼ生産*されていません。
*良く分からない聞いたこともないようなメーカーからは出ていますがレースでは使用できないと思われます。
27インチ
27インチホイールは街乗りの見た目がMTBのような自転車によく採用されています。しかしながら、レース向けのホイールはほぼありません。
また、主流になったこともなく細々と続いています。
27,5インチ
2010年代に入り各社が色々なホイールサイズを提案してきました。その中で主流争いをしていたのがこの27,5インチと29インチです。特にGIANTというメーカーが推していました。
27,5インチはタイヤサイズが小さい為路面抵抗が少なく走行しやすく、また、取り回しも楽です。
現在ではエンデューロバイクやクロスカントリーバイクなどで比較的みかけますが主流は29インチになっています。
27,5インチの良い点は、現在でも良いホイールが手に入りやすい点と街中で乗るなら27、5インチの方が楽です。
29インチ
かつて27,5インチと骨肉の争いを繰り広げました。現在のMTBの7割くらいは29インチが支配しています。
MTBのタイヤ規格サイズの主流です。
タイヤが大きい為、悪路での走破性が高くMTBとしての特性を遺憾無く発揮できるタイヤサイズということになっています。
タイヤが大きい為路面抵抗も大きくなりますのでグリップもよく効きます。反面、街中で乗ることのは向きません。
用途に応じたホイールサイズを選びましょう。
mm換算とインチ換算が混在している!
自転車のホイールサイズはmm換算とインチ換算が混在しています。
理由はシンプルでロードバイクの本場フランスがmm換算で、MTBの本場アメリカがインチ換算だからです。
日本人としてはmm換算に統一して欲しいところです。
ホイールサイズは色々!
今回はメジャーサイズのホイールを紹介してきました。
MTBは厳密にいうとタイヤサイズとも言えるのですが詳しい話はまたいつか書こうと思います。
今回はメジャーサイズのホイールでした。次回はマイナーサイズのホイールを説明をしようと思います。
みなさまも良き自転車ライフをお送りください!
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