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自転車レースってなに?

自転車レースってなに?

自転車レースやロードレースの名前もここ最近耳にする機会が増えてきましたね!

漫画やアニメ「弱虫ペダル」や昨今のグランツールでの日本人選手の活躍などの影響もあるのでしょうか?

しかし、ここで一口に自転車レースといってもたくさんの種類があります。初めて興味を持たれた方は種類の多さに戸惑うかもしれません。

そこで今回はざっくりではありますが自転車レース、特にロードバイクを使用したロードレースを紹介していきます。

ロードレースを説明するためにはまず、ロードバイクの説明からして行きます。

一口にロードバイクと言われても「競輪で使っている自転車でしょ?」や「ハンドルが丸いやつ」などと思われるかもしれません。

競輪の自転車とロードレースの自転車は形は似ていますが実はまるで別物です。

2021年東京オリンピックで走る、2021年ツール・ド・フランス総合優勝者 ポガチャル選手

競輪用自転車

ざっくり説明します。フレームはクロモリと呼ばれる金属でできており、ブレーキ、変速のないシンプルな構造です。

公道でも走れるようにブレーキを装着したピストバイク National Esplesso

ロードバイク(ロードレーサー)

ロードバイクのフレーム材質は、クロモリ、アルミ、チタン、カーボンが主に用いられます。レース用ハイエンド機ではほぼカーボンが用いられます。また、変速機構やブレーキが付いています。

そして、ロードレースは基本的にこのロードバイクを使用します。

では、ロードレースとはどのようなものなのでしょうか?

  1. 1日で終わる「ワンデーレース」
  2. ステージを連戦する「ステージレース」
  3. 「個人タイムトライアル」(個人TT)
  4. 「チームタイムトライアル」(チームTT)
  5. その他

ワンデーレース

その名の通り1日でするレースです。クリテリウムと呼ばれる市街地などを周回コース設定をし走る形式やA地点からB地点まで向かうオープンコースなど様々です。平坦であることが多いレースでもあります。1日で結果が出るので緊張感があり瞬発力のある試合展開になりやすいです。コースによりますが基本的にはスプリンター有利のレースになります。

ステージレース

ワンデーレースが何日も続くものとお考えください。ただし、途中で大きな山を超えるレースが殆どでアップダウンの激しいレースになります。有名な「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」「ブエルタ・ア・エスパーニャ」などはこれになります。

特にジロは山を超える「山岳コース」が多くクライマー向けのレースと言われています。
オールラウンダーやクライマーが総合優勝者になりやすいレースです。

ポイントという制度があるので、総合優勝でなくともスプリントポイント争いや山岳ポイント争いなど見どころはたくさんあります。

個人タイムトライアル(個人TT)

ロードレースはチーム競技であり集団競技です。その為、レースでは他人の後ろで風を避けて走る事が一つの戦略となります。しかし、個人TTでは他人の影に入り風を避けることは禁止されています。純粋に個人の力が問われるレースになります。選手が数分おきにスタートしゴールまでの時間を競います。選ばれるコースはほぼ平坦でスプリンターの魅せ場のレースです。ステージレースの中にも組み込まれています。TTバイクというロードバイクの派生版のような自転車を使います。

チームタイムトライアル(チームTT)

こちらはチームで走るタイムトライアルです。チームで隊列を組み先頭をローテーションしながらゴールを目指します。チームワークと普段のコミュニケーションが問われるレースです。基本ペースが恐ろしく速いため平坦の苦手な選手には最もしんどいレースと言えます。そしてそれをカバーするチームワークも見どころです。

その他

 エンデューロ(耐久レース)
チームで決められた時間内にコースを何周できるか?というレースです。メンバーを交代しながら走ります。メンバーは規定回数以上交代しないといけないというレースもあります。

 ブルベ(超ロングライド)
参加には実績が必要なレースです。超長距離を走破するレースで走っている間に日が暮れます。その為リフレクターのついた目立つベストを着用したり、通過地点の証明にコンビニのレシートを使用(今はGPSかもしれません)するかなり異色のレースです。体力よりメンタルが問われる気がします。

この他にも、砂利道を走ったり専用のスタジアムのようなところで走るものなどまだまだたくさん自転車を使ったレースはありますが最近は自転車の種類が細分化されロードバイクを使用しなかったりするので今回は扱いまん。

『ロードレースの見どころってなに?』

今まで色々なレースの説明をざっくりしてきました。

では、何に注目して見ればいいの?となると思います。おおまかにステージレースで解説してみます。

1,好きなチームを作ろう!

ロードレースはチーム戦ですのでチームは同じジャージを着ています。最初はなんとなくでいいので応援するチームを決めましょう。

2,選手の役割を知ろう!

応援するチームができたら、次は応援する選手のチーム内での役割を知りましょう。ロードレースはチーム競技で各選手でそれぞれレース内での役割が異なります。大きく分けると5つの役割があります。

  • エース
    ゴールへ一番最初にたどり着く役目を負っています。各ポイント争いでは動かないこともあります。
  • アシスト
    アシストがいないとレースでは勝てません。チームを引っ張ったり、集団のペースを作ったり、風除けになったりたくさん仕事があります。そしてここぞというタイミングでエースを送り出します。チームを優勝に導く役割を負っています。


  • スプリンター
    平地が一番得意な選手を指します。スプリンターは登りは苦手ですが平地は得意です。各チーム、スプリントポイントを誰が取るかでその後のレース展開を左右する大事な役割を担っています。平地でのアシストを行います。チーム内にスプリンターが多ければアシスト以外の選手は相手を消耗させる為逃げを打ったり、レースを展開させるキーポイントになります。
  • クライマー
    登りが得意な選手です。グランツールでは『超級』と呼ばれる山岳コースが出てきます。この山を制し、そのままゴール位置によってはステージ優勝を狙う事もあります。エースをゴールに連れて行く場合登りでアシストに徹することもありますが、チーム内に何人クライマーがいるかで変わってきます。
  • オールラウンダー
    登りも平地も速い選手です。大体チームのエースを担います。一番最初にゴールへ入る事をチームに任されている為ステージ内での各勝負に絡まないこともあります。一見すると地味に見えるかもしれませんが、中にはアシストを置き去りに各ポイントを抑え優勝する選手もいました。
  • パンチャーやルーラーなど更に細かい分類もあるよ。でもややこしいので上の3つだけ覚えよう!

チーム内での役割がわかったら

3,レース内で動きのありそうな場所を知っておこう!

それぞれのステージにはゴール以外にも何箇所か「スプリントポイント」や「山岳ポイント」が設定されています。それぞれの地点を一番最初に通った選手にポイントが与えられます。その為、ポイント地点が近づくとそれぞれのチームから選手が飛び出しレース展開を盛り上げてくれます。このポイントの累積によってスプリンターで一番、クライマーで一番が決まります。日々変動していきますので注目選手の順位を追うのも楽しいですよ。

4,ジャージの色の意味を知ろう!

最初にジャージはチームで統一されていると述べましたが例外があります。大きく3枚のジャージがあります。

総合一位の黄色ジャージ(一番タイムの速い選手)

山岳総合一位の赤ジャージ(累積山岳ポイントの一番多い選手)

平坦総合一位の緑ジャージ(累積平坦ポイントの一番多い選手)

中でも黄色ジャージは総合一位の別格ですので最初はこの黄色ジャージの選手に注目してレースを観るのもお勧めです。

色々と書きましたが楽しみ方は人それぞれです!実際に走るのも、レースをテレビで観るのも全てロードレースです。是非、自分なりのレースの楽しみ方を見つけてみてください。

ヨーロッパのロードレースを楽しむのにお勧めのケーブルテレビです。

・J SPORTS
 https://www.jsports.co.jp/cycle/

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