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丸石の実用車をレストアする!

実用車あるいは運搬車と呼ばれる自転車をご存知でしょうか?

昭和の時代、あらゆるものを運んできた歴戦の自転車です。

今はほとんど見かけなくなりましたが新聞屋さんの自転車と聞くと

「あぁ」となる方も多いかも知れませんね。

長らく放置されていた自転車

私がこの自転車を発見した時はもう使われなくなってから久しいものでした。

ロッドを無理に曲げ放置されていました。

ほこりだらけで、空気も抜け、ダイナモも壊れています。

とりあえず全バラ!

どこから手をつけるか迷った時はとりあえず全部バラして磨きましょう。

まずは洗浄して行きます。

まだ分解できるのですが、まずはざっくり汚れを落としましょう。

この自転車は非常に重く、2階に運ぶこむのも大変でした。

タイヤのチェック

タイヤの径を確認しましょう。

26×1-3/8とあります。ARAYAまでは驚きませんがステンレス製なのですね。

年代的にはUKAIリムも覚悟はしておりました笑

今は亡き、HE規格 耳付きタイヤですね。

今は亡きと書きましたが、実際には僅かながら存在しています。

HE規格って?

自転車のタイヤにはいくつか規格があります。

異なる規格のホイールは異なる規格のタイヤを使用できません。

HE規格とはかなり初期の頃にあったタイヤ規格で今では、リアカーか運搬車くらいでしか使用されません。

簡単に言うと、自分で巻くチューブラーのようなタイヤです。

ただ、ビートもきちんとあるのでリムセメントは必要ありません。

めちゃくちゃ耐久性があるタイヤです。

最近の耳付きタイヤは元からバルブ穴を開けてくれているのでちょっと楽になったみたいです。

モノタロウで買えます。

耳付きタイヤ 26x1-3/8

乾かしましょう

割と綺麗になりました。

個人的一押しアイテム、昔ながらの鍵!です。

この鍵、20年ぐらい前まで現役でしたよね。

丸石はエンペラーのイメージが強いですが、以前取り扱っただるまも丸石でした。

ダメそうなダイナモとフロントのロッドは交換しましょう。

幸い、新品で部品が余っております。

完成!

無事また走行できるようになりました。

組み立てる写真は撮り忘れました!

とりあえず駆動部分には、ロードのメンテナンスに使用する割と良いグリスを入れておきました。

回転がスムーズです。

ハブがカップ&コーン式なのにシールドベアリングの走りのような構造をしていたのは単純に感動しました。

サドルには、Nationalの革サドルを使用してみました。

ダイナモを新品にしたことにより、無事フロントライトも輝きを取り戻し夜間走行も可能となりました。

古いダイナモを使用する際はW数とV数にご注意ください。

現在売られている電球は6V2,4W用なので、昔の6V6W用ダイナモを使用するとすぐに焼き切れます。

6V2,4W電球

LEDダイナモ用電球

めちゃくちゃ乗りやすい!

完成したので最近よく乗っています。

めちゃくちゃ乗りやすいです。

比較対象がダルマとロードしかないのも変な話ですが、こんなに楽な自転車は久々です笑

実用自転車、おすすめですよ!

いい自転車はいつまでも使えます

いい自転車はいつまでも手を加えてあげると使用できます。

もし乗らなくなった自転車などありましたらレストアやリメイクいたします。

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