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カンパリムの謎ホイールをメンテナンスする!

90年代、カンパニョーロからまだホイール部門が独立するより前はカンパニョーロでリムを作っていました。

その時代のカンパの良いホイールは細身でシルバーのクリンチャー、ハブ形状はCレコ最終盤ごろというビンテージ好きにはたまらないホイールでした。

今回は90年代頭頃のBianchiについていたホイールをメンテナンスしてゆきます。

ぼろぼろ

ぼろぼろのカンパホイール

全体的にぼろぼろです。幸いにも振れや固着はありませんでした。

カンパニョーロのリム

カンパニョーロのステッカーが貼られています。

このリムはカンパとはいうものの一番したのグレードのように見えますね。

ハブ

大変汚れています。このハブは本当にカンパなのでしょうか?

玉あたりも悪く、虫食いがないかも心配されます。

とりあえず洗浄!

まずは洗ってゆきましょう!

プラスチックのブラシで全体の汚れをざっくり落としてゆきます。

次は一番汚れのひどいハブ周りを綺麗にしてゆきましょう。

汚れの酷さもありましたので、今回は様子見なしで真鍮のブラシで磨きます。

十五分ほどかけて磨きました。とりあえず干しましょう。

ホイールの天日干し

天日干しも終わりましたので磨いてゆきましょう。

干し終わりました

全体的に綺麗になったように見えます。

細かく見るとまだ汚れが目立ちますね

まだまだ汚いですね。では磨いてゆきましょう。

磨き

仕上げ用の研磨剤を使って行きます。

今回は汚れがひどいので、もう一度真鍮ブラシを使用して磨いてゆきます。

だいぶ綺麗になってきました

本来なら、スポークを外して磨きたいところですがこれは残念ながらそこまでのホイールではありませんでした。

ハブはMICHEのハブでした。

確かにこんなカンパのハブあったかなという形状だったのですが汚れで判別できませんでした。

カンパと比べると輝きも鈍いですね。

MICHEはイタリアのパーツメーカーでなかなか面白いパーツを作っていました。

最近ならエアロシートポストが有名でしょうか?かなりかっこいいシートポストです。

カップ&コーンの分解

シールドベアリング以前のホイールはカップアンドコーンと呼ばれる二つのネジを調整して玉当たりを決めていました。

メンテナンスには最低2本のレンチを使用します。

普通のレンチでは分厚すぎるので薄い専用のレンチを使用しましょう。

私は舐めるのが怖いのでラチェットが使える時はラチェットを使用します。

今回は13mmのレンチを使用します。メーカーや時代によってサイズが異なります

では、まずは分解してゆきましょう。

まずはホイールを立てます。

そしてホイールを自分の足に立てかけましょう。

その状態で上から見下ろします。

レンチを入れる溝がありますのでそこにレンチをかけます。

このハブはコーンとボルト留ですね

写真のように上から下へ回します。スプロケットのロックリングを外すのと一緒です。

コーンを外し終えたら、中のベアリングを抜いていきます。

ベアリングを全て落としたら、パーツクリーナーです。

中に古いグリースが固まっている事が多いので念入りに洗浄しましょう。

下にトレーを置いておくと、ついでにベアリングも綺麗になってゆきます。

その後、外した部品をさらに綺麗にしてゆきます。

洗浄の終わったベアリングたち

今回は左右のカップに入っていたベアリングを混ぜていますが、本来は混ぜてはいけません。

カップにグリースを注入しよう

綺麗にし終わったらカップにグリースを注入してゆきます。

きちんとしたグリースの方が回転も良く、長持ちしますのでここはちょっと良いグリースを使いましょう。

床に研磨した汚れが飛び散っています

このグリースはなかなか価格の割りに優秀なので重宝しています。

ではグリースを入れてゆきましょう。

入れ終わりました

両面先にグリースを入れてしまいましょう。

グリースが入れ終わったら、ベアリングを入れてゆきす。

この時は片側だけ入れましょう。

ベアリングを片面入れ終わったら、軸の残った側のカップを入れましょう。

本来この時にこちら側にもグリースは入れておきましょう

軸を通したら、ベアリングを入れてゆきます。

玉当たり調整

ベアリングを入れ、コーンをつけたら玉当たり調整を行います。

まずはコーンをガタつきが無く、スムーズに回るところまで締めます。

その後はワッシャーを通しボルトを締めましょう。

最終調整!

ボルトも締めたら、コーンにレンチを嵌めます。

そして、ボルトにもレンチを嵌めましょう。

同じ写真で申し訳ありませんが、緩める時と逆方向に回します。

そして大抵この時、玉当たりの調整がずれますのでここから締めては調整を繰り返します。

全ての工程が終わったら、玉当たり調整の完了です!

お疲れ様でした!

皆さんもぜひ玉当たり調整をしてみてください。

ついでに

このBianchiのホイールは、カンパのエアロリムが使用されています。

90年代頭頃のBianchi デダチャイのパイプが使用されています

リムハイトは40mmとなかなか先見の明のあるリムです。

そしてこれにも、Campagnoloのロゴステッカーが貼られています。

そろそろオーバーホールをする必要がありそうです。

昼ごはん

天日干しの間に昼ごはんを食べにいきました。

今回は近くにラーメン屋さん「麺屋 うえだ」です。

特濃の魚介系ラーメンが美味しいです。

https://ramendb.supleks.jp/s/1631.html ←麺屋うえだの情報が見れます

特濃魚介つけ麺をいただきました。豚丼はランチセットで150円でした。

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