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2.112022
丸石運搬車シングルフリーのメンテナンス
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古い自転車などで稀に起こる事象として、フリーの空転があります。
基本的に停止してから、踏み込んだ際になるので大変鬱陶しくかつ危険です。
今回はそんなフリーをメンテナンスします。
目次
原因
フリーの空転の原因は、内部の爪がグリースの固着等でうまくかからずに起こることが多いです。
それ以外は内部の爪を押すバネのの劣化や爪の折れが考えられます。
しかしそれらの場合は異音がしたり、そもそも回らなくなることがほとんどです。
対策
理想を言えば、一年に一回の分解メンテナンスがおすすめです。
そうすることでグリースの劣化を防ぎ、また異常にも気づきやすくなります。
前置きはこれくらいにしましてそろそろ分解して行きましょう。
分解
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今回はフリーを外さずに分解します。
カニ目レンチがあれば、上の写真の二つある窪みに入れ時計周りに回します。
なければ、くぼみに入るサイズの鉄棒をあてがいゴムハンマーでごんごんしましょう。
この部分は逆ネジなのでご注意ください。
カバーが外れました
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めちゃくちゃびっしりとボールベアリングが入っていました。
ほんとに、こんなにいるの?
ベアリングがなくなると大変なのでトレーに移して行きます。
実用車なので、磁石でまとめてとってしまいます。
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ギアを外す
上側のベアリングが取れたら、ギアを上に持ち上げます。
この時、下側にもベアリングがあるので無くさないように気をつけてください。
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グリースが劣化して爪が起きなくなっています。
これでは空転してしまいますね。
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外したギアの裏側にはおそらく50年ものの汚れがこびりついていました。
洗浄
このような頑固な汚れはパーツクリーナーと洗剤で洗ってやりましょう。
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まずは小物を洗浄し、乾かします。
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随分綺麗になりました。
内部の歯にも問題ありません。
19ノッチ、20Tですね。
これに比べるとkuwahara Diavoloの108ノッチは異常で大変好きです。
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ボディも綺麗になりました。
スポークは今後磨くこととしましょう。
グリスアップ
ここで使用するグリースで少々悩みます。
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普段ロードなどのBBやハブに使用するグリースです。
しかし、粘度が高くバネの弱っているこのフリーには向かないかも知れません。
ラチェットの爪部分には業務用の回転部に使用する安いグリースを使用することにしましょう。
正直ここまでのグリースは必要ないとは思いますが、ベアリングには良いグリースを使います。
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まず、爪を入れリングをつけ固定します。
粘度の低いグリースを塗布しましょう。
ベアリング部には粘度の高いグリスを塗り、ベアリングを置いて行きます。
ギアをつける
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若干右に回しながら入れると簡単に入ります。
入れるときにベアリングを落とさぬよう気をつけてください。
つけられたら、またグリスを塗りベアリングを配置してきます。
そう言えば、このフリーには何故か奇数個のベアリングが入っていました笑
蓋をする
入れ終わったら蓋をしましょう。
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丸いくぼみにカニ目レンチをかけ回しましょう。
逆ネジなので、反時計周りに回すと締まります。
ギアを回してみる
反対方向に回します。
しっかりとノッチ音がし、回ります。
進行方向に回します。
きちんと爪がかかり、空転しません。
無事、修理が完了したようです。
まだまだ乗れる!
古い自転車でも手をかけてあげればまだまだ乗れます。
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もし古い自転車をお持ちでしたら、一度ぜひお持ちください。
可能な限りレストア致します。
運搬車は乗りやすくておすすめ
ホイールベースが長いのでかなりゆったりと走れます。
また、ロードバイクで感じるぶつかった場合当たり負けすると言う感覚がありません。
安心感の塊ですね!
皆様もぜひ、実用運搬車に回帰しましょう!
おすすめサイト
Hozan(フリーホイールの分解についてわかりやすいサイト)
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